10月末の沖縄訪問の目的は、仕事の打ち合わせと農業講習の見学と視察、そして伊江島に行くことでした。
沖縄にはここ数年、取材と観光で年に1~2回は訪れているけれども、なかなか機会がなかった伊江島に今回は必ず行くと心に決め、数日前から天気予報とにらめっこ。
というのも、今年多かった台風が近づくと船が欠航してしまうので、それはどうしても避けて欲しかった。結果、旅の間の天候はおおむね曇り。晴天とはいかなかったけれど雨もほぼ降らず、予定していた伊江島への渡航が実現することに!
なぜそんなに伊江島に行きたかったのか、その理由はトップ画像にあります。これは本島の沖縄美ら海水族館からの眺め。沖合に島がひとつ見えるけれども、真ん中にポコっと小高い山がある。
あれは何だ? 沖縄あたりの島は、本島みたいに山が多い地形、または古宇利島みたいに高い山がなく平たい地形のどちらか。真ん中に高い山がひとつある島は(たぶん)珍しいのですよ。なぜあんな地形になっているのだ、あの山は何だと気になって仕方なかったのです。
昔のSF映画、スティーヴン・スピルバーグ監督の「未知との遭遇」でUFOが降りてくる山のモデルになったデビルスタワー。
夢で見たそのイメージ取り憑かれて粘土で山を作る主人公のように、伊江島の山が気になって、映画と同じく「あそこに行かなくてはいけない」と何年も思い続けていたのでした。別にオカルト的な夢を見たわけではないけど(笑)
伊江島には名護市の本部港からフェリーで渡ります。
通常期には1日に4便の往復がありますが、そんなに大きなフェリーではないので車は予約でたぶん満杯。直前まで日程を決められなかったので車で渡ることは諦め、本部港の駐車場に車を停め、普通の旅客として乗り込むことに。
フェリー乗り場近くの駐車場はそんなに広くないので、早めに到着しておくことがオススメ。離れた場所にも駐車場があるらしいけれど、今回の旅では未確認。
フェリーの出発前、早めに到着して喫煙所で一服していたところ、現地の婆ちゃんに話しかけられた。灰皿の横に座り込んで短いタバコを吸っていた婆ちゃん。
「伊江島行くの?」「そうです」「あーは。本土から来たの?」「うん、神奈川から」「あーは。どこか分からない。本土行ってみたい、飛行機乗ったことないからさ」なんて会話していたけど、最初「あーは」が分からなかった。
沖縄でもあまり聞かない返答。お年寄りはこういう言葉遣いするのかな? なんて考えていると、あ!英語だ!「Aha」という相槌だ!て気づいた。
その婆ちゃんが若かったころ、ここはまだアメリカの占領下で、英語が普通だったのだということに気づかされた。当たっているかな? 今度また会ったら聞いてみよう。
フェリーは定刻通りに出発し、所要時間はわずか30分で伊江島へ。伊江島、城山(タッチュー)制覇!(2)に続きます。