初めてのオンライン取材・会議 Part 02(準備編)パソコンのマイクはどこにある?


準備編、カメラの次はマイクです。パソコンの音が出るスピーカーは何の意識もなく使っていますが、音を拾うマイクを使うことはほとんどありません。しかしオンライン取材・会議に必須のマイクは、カメラと同様にほとんどのパソコンに搭載されているのです。使用方法を確認してみましょう。

マイクはカメラより目立たない場所にある。



・マイクはどこに?


ノートパソコンの場合、カメラと同じくディスプレイモニターの上部、下部または横に付いています。機種によってはキーボードの上部にマイクの穴が空いているものもあるようです。カメラのレンズよりも小さい、本当に小さな穴がマイクになっています。

デスクトップのマイクは、カメラのレンズの横に付いていることが多いようです。ポップアップ式のカメラの場合、その横にマイクがありますので、マイクをきちんと使うためにはカメラを出す必要があります。

Windows 10でマイクを確認するには、いくつかの方法があります。【メニュー】から【システム】を選び、【サウンド】に入り、【入力】の欄を確認します。

あらかじめ入力デバイスとしてマイクが選択されている場合がほとんどですから、使い始める前に特別な操作は必要ありません。ここでマイクテストもできます。



・外付けのマイクとイヤホンを使うこと(取材には必須!)


ここまで一応、パソコン搭載のマイクについて説明しましたが、オンライン取材や会議には、外付けのマイクとイヤホンを使うことを強くお勧めします!

ただ参加するだけで自分は発言しないような会社の全体ミーティングや、わいわい騒ぐオンライン飲みならパソコンに搭載されているマイクでも十分です。

しかし自分が発言して相手の言葉をしっかりと聞き取り、しっかりとした会話を進める必要があるオンライン取材や会議には、必ず外付けのマイクとイヤホンを使いたいところです。

理由は音質の違いです。試してみればすぐにわかるのですが、パソコンのマイクで話した時の音声は、部屋の反響音も拾ってしまうので、くぐもったものになってしまいがちです。

指向性のある外付けマイクを活用すれば、自分の声がはっきりと相手に伝わります。あまりお勧めはしませんが、キーボードを打つ音も減らせます。

またテレワークで自宅から会議に参加する時などには、別室からの物音や屋外からの騒音を極力減らすことができます。

加えてイヤホンをお勧めする理由は、音質もそうですが、取材や会議に集中しやすくするためです。パソコンのスピーカーから出る音声は意外と聞き取りづらい時もあり、言い直しを求めるのも取材時にはなるべく避けたいものです。

ヘッドセットが欲しい! でも現在は品薄状態。


理想としては、イヤホンにマイクが付いたもの、またはヘッドホンにマイクが付いたヘッドセットを準備して取材や会議に臨みたいものです。Macユーザーならば、iPhoneのマイク付きイヤホンが便利で音質も良いです。



・ボイスレコーダーでテストしてみよう


マイクできちんと音が拾えているかどうか、事前にテストを行うことは大事です。もし自分の声が拾えていなかったら、取材や会議のためにわざわざ時間を割いてもらった相手に失礼ですし、フリーランスだとそれだけで仕事を失ってしまいかねません。

Windows 10では、【ボイスレコーダー】機能を使ってテストができます。有線接続ならば外付けマイクをマイク端子に差し、【メニュー】から【ボイスレコーダー】を選びます。

立ち上がったらマイクのアイコンをクリックすれば録音が始まります。自分の声を録音し、終了ボタン(□)を押せば終了し、(レコーディング)の表示をクリックすることで再生されます。自分の声が聞こえたらテスト完了です。

SkypeやZoomなどのツールが使える人は、テストモードがあるので活用してみましょう。



・聞こえるけれど音声が伝わっていない?


オンライン取材や会議では、音声トラブルが起きやすいです。相手の声が聞こえない、こちらの声が伝わらないことがよくあります。

取材相手が慣れている人ならば問題ないのですが、オンラインで初めての方だと画像は届いていても音が伝わらないということがあります。

相手のパソコンを触って確認したい! と思ってしまいます。


音声トラブルに多い原因は、マイクの接続不良や断線です。オンラインでつながりさえすればパソコンのスペックなどはほとんど関係なく通話はできるものなのですが、マイクやイヤホンの接続不良や断線といった物理的な原因があったとすれば、対応は難しくなってしまいます。

取材相手がそういう状態であれば、断線などの可能性があることを伝え、念のためにマイクジャックを抜き差ししたり、乾いた布で拭いてもらったりして改善を求めてみましょう。



オンラインの準備を入念にするのは取材や会議をスムーズに進めるためですが、初対面の相手と話す時に、一人のフリーランスとしての安心感を与えることにもつながります。会議ツールの使い方も含め、トラブルがあった時には自分が事前にテストしたことを思い出し、電話やチャットなどで原因を探り、アドバイスをして改善すると喜ばれますし、信頼を得ることにもつながります。


【INDEX】


Part 01(準備編)パソコンのカメラはどこにある?
Part 02(準備編)パソコンのマイクはどこにある?
Part 03(準備編)オンライン会議のツールを試してみる。
Part 04(準備編)実は大切なカメラの位置と画角。
Part 05(実践編)オンライン会議の進め方。
Part 06(実践編)オンライン取材・インタビューの進め方。
Part 07(実践編)オンライン取材・インタビューの録音方法。
Part 08(実践編)オンライン取材・インタビューのテクニック。
Part 09(まとめ)これからはオンライン取材・会議が主流に?
Part 10(おまけ)オンライン飲み会